スイスと山とドイツ語と

山行記録とドイツ語メモ by スイスの駐在妻

【山行⑥スイス・ユングフラウ地方】ロープホルンヒュッテ→ヴィルダースヴィル

今朝は晴れ!

朝焼けは見えなかったけど、だんだん雲が晴れてきてユングフラウの山並みがきれいに広がる!!!きれーい!!

 

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ユングフラウの山並み

今日は山を下りて家へ帰る日。あっという間の1週間。楽しかった!

帰りまで気を抜かずに怪我なく終えれるようにがんばろう!

 

概要

スタート地点:ロープホルンヒュッテ Lobhornhütte 1955m

ゴール地点:ヴィルダースヴィル Wilderswil 584m

時間:9:00発 15:30着

行動時間:6時間30分(休憩時間記録なし)

全行程:13.6 km、登り282m、下り1652m

※全行程はKarten der SchweizのHP測量で確認(やや曖昧)

 

おススメ度

これは悩む、、、

正直おススメかどうかと聞かれると???

道自体は変化があって楽しいと思う。

長めの巻き道もあったり、放牧地の中を突っ切ったり、森の道を歩いたり、湖も見えてくる!

ただ眺めにスイス感なし。はじめにアイガー・メンヒ・ユングフラウを振り返ってバイバイした後は、いわゆる有名どころは見えなくなります。森の道はもちろん木に囲まれているし、、、

いいことあった!ラウタ―ブルンネンからヴィルダースヴィルまでの電車代が浮きます!なので、節約したい人はどうぞ。笑(ちなみにHalf  Fare Travelcardで3CHF)

 

この道はおススメしないけど、ロープホルンヒュッテからの道は色々バリエーションに富んでるし、もちろんユングフラウの山並みを見ながら歩けるコースもあるのでご安心を♪

 

ポイント:スリルのある巻き道

     ラズベリーとブルーベリーに出会える(時期は?)

レベル:中級

時間:山小屋のおばちゃんに聞いたところ3~4時間くらい

   地図の測定では4時間20分

   休憩込みの実測で6時間30分

 

ロープホルンヒュッテからの帰り道

ロープホルンヒュッテありがとう!

ヒュッテの裏に行く方面の矢印方向に向かいます。

昨日は雨で行くのをやめた湖横を通ります。きれい!

奥のギザギザの山の存在感!(名前確認しそびれた汗)

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Sulsseewli


ここからゆるやかな上り道が少しとほぼ平坦な道。そして振り返るとユングフラウのきれいな山並み。これで見納め~

ヒュッテから約45分でこの写真の場所に。見えるかな?このずーっと続いている細いとこが道!

ん!?この巻き道、結構の迫力がありやしませんか?(こんなのへっちゃらだよ~という人とマジで?という人に分かれると思う。)

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なかなかの巻き道。

 Höji Sulegg ってところの巻き道です。地図で測ったら約1kmありました。ちゃんと時間の記録がないけど、前後の写真の記録から30分はかからずに歩けました。

わお~結構ザレっぽいし気をつけなきゃ~と気を引き締めて歩きます。

スイスの道はちゃんと整備されてるけど、滑ってこけたりしたくないし緊張しました。ので写真はありません。

このザレの巻き道のあと少し上ると開けて下る道が見えます。

ん?牛さん?牧草地??

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左)案内 右)ここから下りる道と遠くの山並み

ここからが大変やった~

牛さんの牧草地、もちろんハイキングコースに指定されているので目印はちゃんとあるし、牧場主さんに怒られることはありません。

しかし昨日の雨の影響で足元がぬるぬる、水たまりもそこかしこに。しかも斜面の牧草地なのでぼこぼこぼこぼこで歩きづらい。(牛さんが歩きやすいにようなのか、轍みたいなのがあります。)かなり集中してあまり足に負担をかけないように足場を探すことに専念。下りが終わって平たんに近くなっても気は抜けません。まさにその日の牛さん放牧ゾーンなので、牛さんの脇を通り抜け、泥なのか糞なのかわからないところを滑らないように気を付けて歩きます。絶対に糞は踏んだな。。(ギャグではありません。笑)

牛舎と酪農家さんのお家の横を通ってどんどん下ります。

ここでミスが、そのお家近くで作業しているお兄ちゃんが気になってコースの印を見失った。轍があったのでお兄ちゃん(中学生くらい?)に「こっちで行ける?」って聞いたら、「まあいけるよ」という曖昧な返事。まあ行けるんやろうと思って進むと豚小屋。においもきつめやし滑るし、道どこやねーんってなってたら、豚さんのお世話をしに来たお姉ちゃん(高校生くらい?)が!!救世主!もう一回道を尋ねるとどうやら少し外れていたみたいで、「一緒に来て!」と正規の道まで出してくれました。

いや~助かった。大したところじゃなくて危険とかはなかったけど、においと(ぶたさんごめんなさい。酪農家さん本当に尊敬。子どもたちも手伝って偉いね!)足元の不安定さにだいぶダメージを受けました。

主人は滑った時に、なんとか持ちこたえて尻もちは免れたけど運悪くポケットからサングラスの袋を泥の中に落とし、、、あまりにくさいのでビニールに入れて厳重に縛ってゴミ箱行きになりました。

帰ってから気づいたけど、やっぱりこの牛さん豚さんゾーンの泥はやはり糞にまみれていたらしく、玄関に脱いだ靴からにおいが充満しそうだったので、すぐさま外へ出しました。汗笑

 

においがさわやかになったところで水分補給。

晴れて乾いていればただの下りなのに、雨上がりっていうだけで難易度が上がる気がする。

 

ここからは林の中を下り続けます。途中で階段も少し。昨日のどろどろの急登でむっちゃ滑るみたいな道を恐れていたけど、道もしっかりしていて気を付ければ大丈夫なくらい。

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林の中の道

目的地はヴィルダースヴィルなので進行方向は右斜め前に進むイメージで道を選択すれば辿り着く。しかしSchwarzhoreにはいかずに下るジグザグ道のあとに予期せぬ情報が。黄色マークのハイキングルートが林にあるはずなんやけどロープで通せんぼ。注意書きを見ると”大雨で道が崩れたから通行止め”とのこと。むちゃショック。地図を見直して車道を行くのが次に近い道と判断。

もうこの時点で結構疲れてきてたし、アスファルトの道はいややな~と思って「タイミングよくバス来たら乗ろ!」って言ったけど、そこは山の中。都合よくバスが来るはずもなく、次は2時間後(ま、朝とかじゃないしな。涙)。頑張って足で下りることを決断。途中で車に抜かされるたびに、”乗せてもらえへんかな~コロナやし知らん人を乗せるヒッチハイクなんて今はできひんやろな~(いや、この旅行の直前に地元で若い女の子がしてたな。最強。笑)やし、マスクつけたとしてもこの泥だらけの我々二人、しかも糞臭いのは乗せたら大変なことになるな~ってかこんな場所をアジア人二人が歩いてて車の人はなんて思ってるかな~変なアジア人おるなって思われてるかな~”ってことを考えていた。笑

 がんばったー途中で湖見えて元気出たー牛さんもいて平和な道やったー(棒読み)

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ブリエンツ湖が見えた!

途中、通行禁止のロープ張られている道に入っていく人見て、え?行けるん?ってか崩れたのってどこ?って思ったけど、地元の人は歩けるってわかってる場所かもしれんけど、危険は冒せないってことで通行禁止がなくなるまで車道を行きました。

ほぼほぼ車道で下りて、最後ほんのちょっとだけハイキングコースを歩けました。うれしかった!

そんなこんなで「疲れたーがんばろー」を繰り返しながら駅に無事到着。本日の山行完了!

結局この1週間で一番大変で一番長く歩くという結果に。

ずっと歩き続けるのが初めてやったし、天気もイマイチだったので、抑え目にしてたのもあるけど、最終日の下りで頑張らなくてもいいな、という結論。次回に活かします。

 

山行記録というか、大変だった話になってしまった。

そして、コース地図を載せれないから、一応地名書いてるけど本気でスイスの地図を見てコースを考える人にしか通じない。(通じる?いや要所要所の地名は書いてるはずやから、頑張ればコース取りは分かるはず。頑張んなくても直接コメントもらえればお返事します。確か地図も個人使用なら印刷とかもオッケーなはずやし。)

地図の著作権問題をクリアして載せる方法はいずれ探して、載せれるようになったら更新したい。切に願う。

 

小話 kobanashi

途中Schlipf?Schwarzhoreの分岐近くで、ちょうどここまで車道があって車で来れるんやけど、おばちゃんとおばあちゃんに出会う。道を確認したら、英語で頑張って話してくれた~ありがとう!!

そして「おばあちゃんが足がわるいからハイキングはできないけど、ここにベリーを採りにきたのよ!」ってことでラズベリーとブルベリーを食べさせてくれた。おいしかった!「雨のあとはたくさん採れるの~天然、まさに神の恵みね!」って。癒された~!

たしかにいっぱい濃いピンクのラズベリーがなってる!